回転寿司で語る日本史「内大臣・桂太郎」

 

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◯前回まで:2個師団増設問題にからまり、第2次西園寺内閣が瓦解。桂太郎が3度目の総理大臣に就任したが……?

 

 

そーきち「桂太郎は組閣(そかく)するとき、ある役職に就(つ)いていたんだ」

トロツキー「なに」

そーきち「『内大臣侍従長(ないだいじんけんじじゅうちょう)』」

トロツキー「は!?」

そーきち「『内大臣』の役目。まず1つ目は、『天皇御璽(ぎょじ)』と『日本国璽(こくじ)』を保管すること」

トロツキー「『ギョジ』? 『コクジ』?」

そーきち「すっごく大雑把にいうと、『御璽』は天皇陛下のハンコで、『国璽』は大日本帝国のハンコだよ」

トロツキーあかん怒られるでその説明は!!:(;゙゚'ω゚'):

そーきち「まぁこの会話を盗聴して論文の参考にしようなんてお客さんはいないだろうし……」

 

ガタッ

 

トロツキー「お、おい!!:(;゙゚'ω゚'): 奥のほうで何か音がしなかったか!?」

そーきち「ダイジョーブ博士(ヾノ・∀・`)」

 

そーきち「『内大臣』の役目の説明に戻るよ。2つ目が、『宮中(きゅうちゅう)』で天皇陛下を『常侍輔弼(じょうじほひつ)』すること」

トロツキー「????」

そーきち「『宮中』ってのは『天皇陛下がお住まいになっているところ』」

トロツキー「……つまり、『皇居』ってこと?」

そーきち「まあそうだよ。で、『(はべ)る』だからいつも陛下のお側にいつも居(お)りまして、『輔弼(ほひつ)』……まぁつまり、陛下にアドバイスする役割だな」

トロツキー「あ、アドバイス?(;´Д`)」

 

ガタッ

 

トロツキー「ほ、ほら!! ぜったい近くの席で誰かが聞き耳立ててるって!! (;´Д`)」

そーきち「妄想だよ」

 

そーきち「大日本帝国憲法の性質を把握してればわかりやすいよ!」

トロツキー「どういうことだよ」

そーきち「大日本帝国憲法天皇の権限(天皇大権 てんのうたいけん)が極めて大きい憲法だったんだ」

 

第55条国務各大臣ハ天皇輔弼シ其ノ責ニ任ス

 

引用元:国会図書館サイト内「大日本帝国憲法」より、下線部は引用者

http://www.ndl.go.jp/constitution/etc/j02.html

 

そーきち「国務大臣、宮内(くない)大臣、内大臣天皇を『輔弼』するのみ……助言はしても、権能(けんのう)を持っているのは『主権者』たる天皇陛下だったんだ」

トロツキー「ようするに『天皇主権』ってことだな」

そーきち「知ってんじゃ~ん( ^д^)つ))`Д´)グリグリ」

トロツキーうぜぇ!!

 

 

トロツキー「で、桂太郎は、首相になるまで内大臣だったんだよね?」

そーきち「うん」

トロツキーそれのどこがまずかったの?

 

 

次回予告:「宮中と府中のあいだ(仮)」