ビストロで語る世界史「ルネサンス情熱~文芸編~ ダンテの巻」

ヘイゲル先生、アルベルティ君、温泉マーク先生がスパゲッティを食べていました

温泉マーク「うめええええええええええ!! まるで宮﨑駿のアニメ映画に出てくるスパゲッティみたいだ!!!!!!!」
アルベルティ「ふふふ、ご満足いただけたようだ。うれしいよ」
ヘイゲル先生「あのー」
温泉マーク「なに」
アルベルティ「なに」
ヘイゲル先生「せっかくスパゲッティ食ったんだから、珈琲飲みながら、ルネサンスの話しない?」
アルベルティ「(≧∇≦)bイイネ!」
温泉マーク「なんでスパゲッティがルネサンスにつながるの?」
アルベルティ「何言ってんの!? ルネサンスっていったらイタリアだろォ!? フィレンツェミラノ・ローマ……」
ヘイゲル先生「まぁまぁ」

ルネサンス文芸

ダンテ

ヘイゲル先生「普通はルネサンスが生まれた背景についてややこしい説明が入るところだけど、敢えて具体的な作家・作品から入っていくよ!」
アルベルティ「(≧∇≦)bイイネ!!」
ヘイゲル先生「まずはなんと言ってもダンテ神曲』(しんきょく)だ」

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)

神曲 地獄篇 (講談社学術文庫)

温泉マーク「AKB48にそんな名前のアルバムがあったような……」
アルベルティ「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) パーン」
温泉マーク「うわっ!! うぜぇ」
ヘイゲル先生「マァマァ(((ノ´ー`)ノ」

アルベルティ「地獄に堕ちてダンテ様を崇めろ、温泉マーク!!
温泉マーク「やだ💢💢」
ヘイゲル先生「マァマァ(((ノ´ー`)ノ」

温泉マーク「だってこの小説古すぎるよ」
アルベルティ「( ‘д‘⊂彡☆))Д´) スパパパーン」
温泉マーク「なんで殴打されなきゃならないん!? アルベルティに殴られると、ほんとう痛いんだけど。゚(゚´Д`゚)゚。」
アルベルティ「神曲』が小説だ、とかいう間違った知識で、よくもこれまで生きてこられたな!! (#゚Д゚)
温泉マーク「小説じゃないのなら、なんなの?」
アルベルティ「叙事詩だよ、『叙事詩』」
温泉マーク「小説と『叙事詩』はどう違うの」
アルベルティ「貴様それでよくのうのうとこれまで生きてこられたな!! (#゚Д゚)
温泉マーク「( ゚Д゚)ハァ?
ヘイゲル先生「マァマァ(((💢ノ´ー`)ノ」

アルベルティ「……」
温泉マーク「……」

ヘイゲル先生「ダンテは詩人だね。ヨーロッパの近代的な小説ができるのは、まだあとの話だね」
温泉マーク「『叙事詩』っていったいなんなんです」
ヘイゲル先生「温泉くんコトバンクって知らない?」
温泉マーク「ウェブサイトですかそれは」
ヘイゲル先生「『信ぴょう性がもう少し高いウィキペディア』みたいなものをイメージしてくれたらいいな。
 そういうインターネット辞典みたいなサイトで、『デジタル大辞泉』だったり『ブリタニカ国際大百科事典』だったり『ニッポニカ』だったり、いろんな辞典からひっぱってきてるんだよ。
 特に『ニッポニカ』はその項目を書いた人の名義がちゃんと載っていてオススメだよ~」
温泉マーク「なるほど、『コトバンク』で『叙事詩』と検索すればいいんですね」

kotobank.jp

ヘイゲル先生「『神曲』の記事もちゃんと載ってるから、ここで説明するより、あとで検索して読んでもらえたらいいかな♥」
温泉マーク「せんせい♨」

アルベルティ「うわっ、なんか……(-_-;)」

アルベルティ「まぁダンテ様がいちばん凄かったのは、ラテン語ではなく”トスカナ語”で『神曲』をお書きになったことだな」
温泉マーク「トスカナ語? なにそれ美味しいの」
アルベルティ「は!? (-_-;💢)」
ヘイゲル先生「トスカナ語は、イタリア語の一種だよ。つまり”口語的”だったってことさ。
 各方面から怒られるかもしれないけど、つまりは単純に、『源氏物語』みたいな古文じゃなくて、現代文でこの時代に作品を書いた、と言ってもいいと思うよ!」
温泉マーク「スゲ━━━━━━ヽ(゚Д゚)ノ━━━━━━!!!!」
アルベルティ「(-_-;)」

次回予告